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『宮田珠己の楽しい建築鑑賞』を読んで。

著者

多田 耕一

2025.05.16


設計室の多田です。

来週からぐずついた天気が続くみたいですね。温暖化の影響で梅雨の時期も早まってきているのかもしれませんね。

さて、今回ご紹介する本は宮田珠己 著『宮田珠己の楽しい建築鑑賞』です。

あらすじ…団地やビル、キャバレー、灯台、室外機、送水口など、普段見過ごしがちな対象が、愛好家たちの視点によって新たな輝きを放つ。

本書は作家・エッセイストの宮田珠己氏が、日常に溶け込むさまざまな建築物や設備に情熱を注ぐ「建築鑑賞家」たちへのインタビューを通じて、その魅力や偏愛の理由を紐解く一冊です。
 
送水口や配管といった普段見過ごしがちな設備に対する愛情と敬意を感じました。

これらの設備が持つ機能美や、建築を支える縁の下の力持ちとしての役割に光を当てることで、建築の奥深さを感じさせてくれます。また、著者自身が素人の立場から率直な疑問を投げかけることで、読者も共感しながら読み進めることができます。

建築に詳しくない人でも楽しめる内容であり、日常の風景を新たな視点で眺めるきっかけを与えてくれます。読み終えた後には、街を歩く楽しみが増し、普段見慣れた風景が少し違って見えるかもしれません。

この記事を書いた人

多田 耕一

主に耐震改修の仕事をしております。耐震改修のことはおまかせください。

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