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『さがしてみよう日本のかたち 六 |洋館|』を読んで。

著者

多田 耕一

2024.08.30

設計室の多田です。



8月ももうすぐ終わりますね。まだまだ暑い日は続きますが、日が陰るのは心なしか早くなってきたような気がします。



さて、今回ご紹介する本は中川武 文『さがしてみよう日本のかたち 六 |洋館|』です。



あらすじ…1970年代後半より機能性一辺倒の近代建築の見直し気運が高まり、細部や形態などの造形力が豊かでおもしろい西洋館が再評価されるようになった。今、西洋館は再び白く輝いている。しかし、いつまたひっくり返るかは分からないのである。世の有為転変を生き抜いてきた西洋館の魅力を、この際、じっくりと味わい尽くしておくべきかもしれない。



本書は、明治初期から大正時代にかけて造られた西洋館にフォーカスを当てて写真と文章で各部の名称などを事細かく説明している本です。



洋館と聴くと、戦前の建物だというイメージが思い浮かぶ。戦前に建てられた建築物で現存する洋館もずいぶん少なくなってきていると思いますが、日本ではないどこか西洋の国の建物だと勘違いしてしまいます。



あまり馴染みのない洋館ですが、まさかこの「さがしてみよう日本のかたち」シリーズに入ってくるとは思いませんでした。



近代化の波が押し寄せた日本における建築分野での一つの歴史ではあるなと感じました。

この記事を書いた人

多田 耕一

主に耐震改修の仕事をしております。耐震改修のことはおまかせください。

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