著者
多田 耕一
2025.09.05
設計室の多田です。
9月になりましたが、暑い日が続きますね。朝だけは涼しくなったかなという体感です。
さて、今回ご紹介する本は中田薫 編『廃墟マニアックス! 廃愛本』です。
あらすじ…忘れ去られた世界を旅する記憶の旅人達13人の饗宴!!!
本書は、『廃界本』に続く、シリーズ2作目の廃墟に焦点を当てて書かれた本です。
廃墟、ホラーが苦手な私は、廃墟には絶対に近寄らないし入りませんが、こうして本で楽しむくらいは出来るみたいです。
これまでに何冊も建築本を読んできましたが、こういうマニアックな本の方が刺激的で味わい深くもあります。
建物は古くなり、いずれ人は住まなくなります。その建物が取り壊されずにそのまま残ったものが、いわゆる『廃墟』になっていきます。
私の祖父の家も、祖父が他界し祖母は施設に入り空き家になりました。叔父が相続しましたが、今のところ住む予定もなく売り払うと言っておりました。
建物が『廃墟』になる前に除却することも、その家に住んでいた私たちの役割なのかもしれないなと感じました。