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『ディティールから考える 構造デザイン』を読んで。

著者

多田 耕一

2025.06.06

  • 本の紹介

設計室の多田です。

今月は先月にも増して忙しい日々を送っております。やることがあるのは良いことですね。

さて、今回ご紹介する本は金箱温春 著『ディティールから考える 構造デザイン』です。

あらすじ…接合部の設計が、構造計画の質を決める。

本書は、建物のディティールから鉄骨造、RC造、木造、ハイブリッド構造の各構造の構造デザインを考えてみようという一冊です。

鉄骨造、RC造については、以前勤めていた会社では携わったことがあるのですが、当社に来てからは木造住宅しか携わったことがなく、あまり知りません。

しかしながら、接合部が大事、というのは木造でも理解しているのでどの構造でも同じなのだなと思いました。

木造住宅の耐震改修設計においても、既存壁に構造用合板を貼って補強し、その接合部には耐震金物を入れて補強する、というのが基本的な設計スタンスです。

特に二階については、金物の有無で大きく評点が変わってきますので、金物の重要性を感じます。

本書は、木造部分の内容を特にしっかりと読ませていただきましたが、木造建築における大スパンの設計は、やはり張弦材やトラス構造なのだなと思いました。

構造について、また一つ深く学ぶことが出来ました。

この記事を書いた人

多田 耕一

主に耐震改修の仕事をしております。耐震改修のことはおまかせください。

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