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『災害に負けない家を造ろう-構造リフォームのすすめ-』を読んで。

著者

多田 耕一

2025.05.23

  • 本の紹介

設計室の多田です。

私事ですが、大阪・関西万博に行って参りました。テレビで見るのと実際に見るのとでは、迫力が全然違いました。生で「大屋根リング」を見られて、大変有意義な時間でした。

さて、今回ご紹介する本は保坂貴司 著『災害に負けない家を造ろう-構造リフォームのすすめ-』です。

あらすじ…新築するか、リフォームでいいのか迷っていたら、まずこの本を読んで下さい!

本書は、木造住宅を災害に負けない住宅とするために、耐震診断よりも上位の構造調査の内容と家を建て替えするかリフォームするかの判断基準などが書かれた一冊です。

木造住宅の耐震診断は私の専門であり、よく理解しているつもりでしたが、本書を読むことでより深い考え方を学ぶことが出来ました。

この本の著者は木造住宅を考えて50年、私はたかだか10年、年季が全く違います。それでも、私も10年とはいえ耐震診断や耐震改修設計業務に携わってきましたので、本書に書かれている内容はよく理解出来ました。

木造住宅はただ築年数が古いから、というだけでは倒壊のしやすさを判断できません。地盤、劣化状況、施工上の不備、など様々な要因で建物は倒壊しやすくなります。

現在今治市では、自己負担0円で耐震診断が受けられる耐震診断技術者派遣制度という耐震診断補助事業を行っておりますので、ぜひご活用いただき耐震診断を行ってみて下さい。

この記事を書いた人

多田 耕一

主に耐震改修の仕事をしております。耐震改修のことはおまかせください。

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