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『なぜ新耐震住宅は倒れたか 変わる家づくりの常識』を読んで。

著者

多田 耕一

2025.04.11

  • 本の紹介

設計室の多田です。

桜も散ってきておりますね。桜といえば“春”を感じる最もわかりやすい指標なので、これから夏に向けてどんどん暑くなっていくのですね。

さて、今回ご紹介する本は日経ホームビルダー 編『なぜ新耐震住宅は倒れたか 変わる家づくりの常識』です。

あらすじ…熊本地震が住宅業界に与えた「衝撃」。

本書は、熊本地震の被災住宅の現地調査と図面分析から、倒壊の原因と対策を読み解く一冊です。

熊本地震に関しては、私も記憶に新しく、震度7の揺れが立て続けに2回来るという統計を取り始めて初めてのケースだったと記憶しております。

この熊本地震を境に、「余震」という言葉が無くなったのも歴史に刻まれていますよね。

特に益城町の被害は甚大で、新耐震住宅も倒壊してしまったというニュースは耳にしました。

こうして、当時の話の検証本を改めて読み返してみると、色々と考えさせられる部分も多かったです。

今年度、法改正で4号特例が縮小されましたが、その議論の一端となったのは間違いなくこの地震であろうと感じました。

この記事を書いた人

多田 耕一

主に耐震改修の仕事をしております。耐震改修のことはおまかせください。

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