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『京の左官親方が語る 楽しき土壁』を読んで。

著者

多田 耕一

2025.02.21

設計室の多田です。



また寒波がやってきていますね。今回は前回よりも長く居座るみたいで辛抱堪りません。



さて、今回ご紹介する本は佐藤嘉一郎 著『京の左官親方が語る 楽しき土壁』です。



あらすじ…この壁、ええ錆が出てますなぁ! 見て楽し、話して楽し、土壁の魅力。



本書は、京の左官親方である佐藤嘉一郎氏が延々と土壁の魅力について語る本です。



話は全てが聞き手に佐藤氏が話していることをとにかくまとめて一冊の本にした、というような感じの本でした。



好きなことならいつまでも喋っていられた子供時代の頃を思い出しました。



本の中から、佐藤氏の土壁に対する思い入れがとても伝わってきてとても味わい深い一冊となっておりました。



時代は移り変わっていますが、左官業は現在でも残っております。高齢化となり手不足は進み、代替手段をあれこれ各方面で考え工夫をしておりますが、難しいものですね。



建築は「経験がモノを言う」とよく言われます。佐藤氏の長年の経験がこのような1冊の本になったというのはなんだか凄いなと思いました。

この記事を書いた人

多田 耕一

主に耐震改修の仕事をしております。耐震改修のことはおまかせください。

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