『【図解】高齢者・障害者を考えた建築設計』を読んで。
2023.12.29
設計室の多田です。
今年の年越しは、例年よりも暖かいそうですね。寒いのは苦手なので、ありがたいですがお正月気分があまり出ませんね。
さて、今回ご紹介する本は楢崎雄之著『【図解】高齢者・障害者を考えた建築設計』です。
あらすじ…バリアフリーを取り入れることはいいことですが、それだけで高齢者が安全に長生きできるわけではありません。自立、そして健康に対する積極的な動機付けが重要です。
本書は、バリアフリーの基本、住宅でのバリアフリー計画と設計、特定建築物のバリアフリー計画と設計、について書かれた本です。
この本が書かれたのは、23年も前のことですが、バリアフリーの基本的な考え方は学べました。
建築設計にあたっては、何が出来て何が出来ないのか、何をさせるべきかなど繊細な優しい配慮を心掛ける必要があるということを学びました。
そして、高齢者と身体障害者などの特定の人のみを対象とするのではなく、一時的に重い大きい荷物を持った人、幼児や子供、妊婦、病人、けが人などを含め、いつどこでも誰もが利用しやすいように配慮した、共有のユニバーサルデザインを心掛ける必要があります。
ユニバーサルデザインの考え方は、価値観が多様化した現代においても大切な考え方なので、覚えておきたいと思いました。