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耐震診断で扱う用語【剛心】と【重心】

2022.02.25

設計室の多田です。

 

まだまだ寒い日が続きますね。

 

週間天気予報によると、来週の月曜日あたりから暖かくなってくるということなので、期待して待ってみたいと思います。

 

さて、今回紹介する耐震診断時に扱う用語は【剛心】と【重心】です。

 

【剛心】とは、建物の揺れに対する強さの中心のことを言います。

 

似たような言葉に【重心】という言葉がありますが、これは建物の重さの中心のことです。

 

地震によって、建物に水平の力が加わった時、その力は【重心】にもっとも強く働くことになります。

 

しかし、建物の一番強い部分は【剛心】であるため、【重心】と【剛心】の距離が離れていると、そこに「ねじれ」が生じて建物に損傷を与えてしまいます。



この【剛心】と【重心】のずれの程度が耐震診断時には大切であり、その程度をいかに小さくして建物をバランスよく強くしていくかが耐震改修時に考える項目の一つとなっています。

 

それについてはまた次回にご紹介しようと思います。

 

さて今回は【剛心】と【重心】について簡単にご紹介させていただきました。

 

重心と剛心は近づけば近づくほど合理的な壁配置であると言えます。

 

当社では、耐震診断報告時にそう言ったこともご報告させていただきます。

 

耐震診断からその先の耐震改修まで、ぜひ当社をご検討して頂ければと思います。

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