今年も亥の子(いのこ)さんがやってきました!
2015.10.31
今年も亥の子(いのこ)さんがやってきました!
万病除去・子孫繁栄を祈る、子供たちが地区の家の前で地面を搗(つ)いて回るお祭りです。
亥の子さんが来ると炬燵を出します。
今の亥の子さんは少子化の影響か、女の子も交じってやってくれました。
今は玄関先に土の場所がないので座布団の上でやってくれます。
歌を歌いながら一生懸命やってくれました。
私が子供の時は 中学1年生が大将で、小学校5年生と6年生の男の子が参加できるお祭りでした。
この写真の石より大きな直径30cm程の石で穴を唄を歌いながら玄関前に穴を開けました。
各家では寄付金を出してくれます。 その額に応じて長い歌にするか短い歌にするかが決まりました。
さらに金額が多い家はみかんやリンゴを石の下に入れてつぶしました。
町によって唄の歌詞は異なります。
♪いとつ ふたつ ビスがある 3つ醜いビスがあ横にもビスがある。・・・とうでとうとうハゲ茶瓶♪
♪いーちぶ にーぶの木 三分―桜の しーぶの木 ごーよの 松の・・・・・♪
♪あら よ~い よぉ~い よいこりゃせ 。商売繁盛するように。 怪我や病気をせんように。 男の子が でーきるよ~にっ!♪
町が変わっても最後の歌詞はほぼ同じです。
お婆さん一人住まいの家でもこの歌います。
今なら男尊女卑の歌詞なのかもしれません。
ともかく、当時の子供たちにとって、寄付金の額で差をつける経済観念や祭りが終わってからの日本酒を飲まされて顔を赤らめる事を覚えた村上でした。