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『「生きる力を引き出す」住まい パーソンデザインで考えるくらしを変える福祉住環境』を読んで。

著者

多田 耕一

2024.11.01

設計室の多田です。



11月になりました。今年ももう2ヶ月かと思うと、時の流れの速さを感じます。



さて、今回ご紹介する本は朝尾浩康 著『「生きる力を引き出す」住まい パーソンデザインで考えるくらしを変える福祉住環境』です。



あらすじ…障がいをもつ方のくらしと家づくり。30年、4000人、障がいをもつ方の住まいに携わった著者が初めて明かす福祉住環境を肌で感じるバイブル!



本書は、自身も障がいを持つ著者の「パーソンデザイン」の考え方で障がいを持つ方の住環境を設計した、障がいを持つ方のくらしと家づくりを紹介した本です。



当事者になってみて初めて当事者のことがわかる、これは紛れもない一つの真理だと思います。



これまで、本を読んできてユニバーサルデザインについて書かれた本とは何度か出会ってきましたが、パーソンデザインという言葉は初めて見ました。



注文住宅はその方それぞれの希望に合わせて設計・デザインしていきますが、障がいを持った方一人ひとりに合わせた設計を考える、なるほどなと思いました。



教科書で読んだり聞いたりした知識はあくまで一般論であり、その方一人ひとりの状態に合わせた設計を考える、とてもすごいなと思います。



「パーソンデザイン」という考え方、私もこれからしっかりと考えていきたいと思いました。

この記事を書いた人

多田 耕一

主に耐震改修の仕事をしております。耐震改修のことはおまかせください。

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