著者
多田 耕一
2024.08.16
設計室の多田です。
まだまだ暑いですね。お盆休みも明け、しっかり仕事モードに切り替えていきたいと思っている、今日この頃です。
さて、今回ご紹介する本は桑子敏雄 文『さがしてみよう日本のかたち 四 |塔|』です。
あらすじ…塔は、その姿を遠くから望むとき、仏陀とその思想を偲ぶための拠り所であった。塔を望むとき、そこが仏教の寺院であることをわたしたちは知っている。
本書は、「塔」について主眼を当てて、写真とともに詳しく書いている一冊です。
私がイメージする「塔」はバベルの塔のようなゲームや漫画の世界で出てくるような塔が真っ先に浮かぶのですが、ここで出てくる塔は日本の寺院の一つとして建てられている塔です。
五重塔は有名で、過去に読んだ本でも何度も取り上げられていますが、やはり日本の塔と言えば五重塔ですよね。
日本の塔は寺院と密接な関わりがあることが多いですが、世界の塔を見てみると塔の歴史は監視塔や宗教塔から始まったといわれているようです。
人々は昔から、高い建造物に畏敬の念を持っていたみたいですね。
昔の日本では「塔」とは仏塔を意味していたようですが、現在の「塔」は東京スカイツリーや東京タワーに代表されるように、電波塔や観光塔としての役割を持つモノが多いみたいです。