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『世界がうらやむニッポンのモダニズム建築』を読んで。

著者

多田 耕一

2024.07.12

設計室の多田です。



いよいよ明日から高校野球愛媛県大会が始まります。今年はどこの高校が甲子園への切符を手にするのか楽しみです。



さて、今回ご紹介する本は伊藤隆之著 米山勇監修『世界がうらやむニッポンのモダニズム建築』です。



あらすじ…独創的なデザインに世界も注目! モダニズム建築はこう楽しむ!



本書は、主に戦後から1970年代の高度経済成長期に建てられた日本のモダニズム建築を紹介する本です。



モダニズム建築は機能主義の原理に基づいて建てられた建築様式であり、その本質は「空間」の構成にあると著者は述べています。



モダニズム建築といえば、その独創的なデザインに目がいきます。この世界の人間ならだれもが知っているであろう、ル・コルビュジエは「建築は機械のようにそれを使いこなす人間のためのものであり、その建築に与えられた目的や機能を考えて設計されるべきだ」ということを、「住宅は住むための機械である」と表現しました。



モダニズム建築を楽しむには、ただ建物を眺めるのではなく、そこに「人が移動する様子」まで見てこそ、初めて空間の構成が分かるそうです。



確かに、建築物はただ見て楽しむものではなく、実際に我々人間が住み使うことがその本来の目的です。



モダニズム建築は建築物としての本来の役割もしっかりと持っており、後世に残していくべき建築ではないかと私も思いました。

この記事を書いた人

多田 耕一

主に耐震改修の仕事をしております。耐震改修のことはおまかせください。

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