著者
多田 耕一
2025.06.27
「生成AIパスポート」という資格があるのですが、日曜日にそれを受験いたします。生成AIに関する知識を、黎明期である現在から学習しておくことは決して無駄ではないと感じたからです。頑張ります。
さて、今回ご紹介する本は篠田真由美 文/長沖充 絵『ミステリな建築 建築なミステリ』です。
あらすじ…近代日本の黎明につかのま、幻のように出現した築地ホテル館から始まったこのエッセイが、氷沼家という虚構の館の消滅にたどりつき、同時に現実の日本を一冊の本、一作のミステリという虚構の中に包みこんでしまう、故中井英夫の描いた空前絶後のラストに至る道筋を含めて、お楽しみいただけましたならなによりの幸いです。
本書は、近代建築史研究者を探偵役にしたミステリ小説を書いたことのある著者が、建築の専門家とタッグを組んで書籍化した作品です。
著者が商業作家らしく独特とした表現が織り交ざりながらも文章の組み立て方が上手く多彩で、建築本を読んでいる気になりませんでした。
読みごたえはありましたが、もっと実用的な建築知識が深まるような本を読みたいと思いました。